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MADE IN だいご

大子漆

透明度が高く光沢のよい良質な国産漆

「漆器」と言えば日本の伝統工芸のひとつとして知られていますが、塗りに使う漆は、国産がわずか1割程度。茨城県は、岩手県に次ぐ2番目の生産地であり、その中心が大子町になります。「大子漆」と呼ばれる大子の漆は透明度が高く、艶やかな光沢が生まれ、乾きが早く延ばしやすいことから、輪島塗をはじめとする様々な漆器に使用されています。

「きゅう漆」という漆芸の技法で人間国宝に認定されている筑西市の大西勲さんも、大子漆を使って作品を生み出しており、大子漆はなくてはならないものとなっているとのこと。室町時代から続くといわれる城里町の「粟野春慶塗」や、茨城県郷土工芸品の指定を受けた地元大子の「八溝塗」など、茨城県内の漆工芸を支える存在でもあり、大子町の優れた特産品となっています。

漆は、「掻きカマ」と呼ばれる道具で漆の木に等間隔で傷を付けることでにじみ出る白い樹液のこと。「掻き子」と呼ばれる職人が、6月中旬から10月初旬にかけて集めます。1本の木から採れる漆は120~180gほど。1年間に500本の木から採取しても90kg程度にしかならず、大変貴重なものです。しかし近年では、漆の木の減少や掻き子の後継者不足でさらなる生産量の減少が懸念されており、大子漆を守るために植栽や後継者の育成に取り組んでいます。

なくてはならない「掻き子」の技

最も漆の出が良いといわれるのが真夏の朝夕。暑さに耐えながら、早朝から暗くなるまで作業を行います。ただ木に傷を付ければよいというものではありません。切り込みすぎれば木を傷めることになりますし、木を休める期間も必要です。樹液が出るタイミングを見計らって、質のよい漆を集めなければなりません。自然を相手にしながら、繊細に作業をする「掻き子」の技が大子漆を支えています。
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