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MADE IN だいご

大子那須楮

美濃和紙・越前和紙に用いられる最高級の楮

『楮』とは「こうぞ」と読み、古くから「和紙」の原料とされてきたクワ科の植物のこと。洋紙の普及で和紙の需要が大きく減り、日常で和紙がみられる機会はほとんどなくなりました。しかしその一方で、"伝統文化"とされる日本画や文化財などにおいて和紙は必要不可欠のもの。大子町は、そうした伝統文化を支えてきた産地のひとつです。

大子那須楮は、日本で最も優良な楮と言われています。その理由は、繊維が細かく緻密で、もっとも和紙に適した原材料として評価されているから。その細く緻密な繊維は紙の耐久力を生み出し、また、繊維が細いことは薄い紙を漉く際にも優れていると言われています。そうした大子那須楮で紙を漉くと、きめの細かい絹のような紙が出来上がるのです。

大子町で業界一の品質と言われる楮が生産することができるのは、気候と土壌に理由があります。傾斜地が多くて日当たりが良い、土に石が混じっている水はけが非常に良い場所が楮畑となっていること。また、昼と夜・夏と冬の寒暖差が大きいこと。こうした大子町の環境が、最高級の楮をつくっています。

那須楮と呼ばれてきた「大子の楮」

和紙の原料である楮の栽培が古くから行われており、江戸時代には水戸光圀が植栽を奨励し、地域の特産品として知られていました。最盛期の1940~50年代には、原料となる加工した白皮の生産量が年間45トンにのぼったと言われていますが、現在では年間3トンにとどまり、減少の一途をたどっています。2016年11月、「大子那須楮保存会」の設立を機に、ブランド化を図ることを目的とし、大子町で生産される楮は「大子那須楮」と名称を統一しました。

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